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ハイカバーZ

ハイカバーZ

ハイカバーZは耐候性を備えた粘着層付きのカラーゴムシート。各種輸送管を被覆し、美感を保持しながら長期にわたり防食性能を発揮します。

ハイカバーZ

露出輸送管(ガス管橋、水管橋、油輸送管、工場プラント配管、共同溝配管、スラリー輸送管、電力ケーブル管など)の防食材料として最適です。

ハイカバーZの特長

  • 施工性と物性に優れた自然加硫タイプ

    鋼管の曲面になじみやすく、施工が容易。電源や熱源も不要、離型紙をはがしながら、張り付けるだけです。施工後、環境温度によって加硫し、すぐれた強度と耐衝撃性を発揮します。

  • 耐久性に優れる

    耐候性に非常にすぐれた合成ゴム、EPDMが主原料です。
    寿命は一般防食塗装とくらべ倍以上です。

  • 優れた耐薬品性

    セメント成分の強アルカリ性、亜硫酸、亜硝酸を含む酸性雨、海洋の塩水などにも劣化、縮みひび割れを起こしません。

  • 鋼管の伸縮に追従します

    ゴム特有の伸縮性と柔軟性があり、特にエルボ部の伸縮によく追従して、亀裂、剥離の心配がありません。

  • 優れた接着性能

    シート裏面の粘着層が、鋼面やポリエチレン面に確実に密着します。また、シートジョイント部もすぐれた接着性を発揮します。

  • 大幅な工期短縮、維持管理費の削減

    1枚のシートを張り付け、仕上塗料を塗布するだけで完了です。長期の防食効果を発揮しますので、メンテナンスの費用が大幅に削減できます。

  • 安全できれいな作業

    塗装工事のような有機溶剤中毒や塗装時の環境汚染の心配が少なく、施工者の労働安全衛生上も安心です。

  • 色あざやかなカラーシート

    シート本体は耐候性に優れたカラーシートです。更に耐候性に優れたアクリルシリコン系塗料を塗布することで長期に色調を保持します。

  • 補修が容易

    万一、破損が発生しても、破損箇所のシートを剥ぎ取り新しく張り付けるだけで補修できます。

使用材料

材料 製品寸法 適用
ハイカバーZ 1.3mm厚×1,200mm幅×10.5m長
(内、粘着層0.3mm厚、段ボール箱入り)
防食本体
Zテープ 1.3mm厚×100mm幅×10.5m長 サポート部両端の補強テープ
ネオ・シール 330ccカートリッジ 間隙部の充てん
ネオ・ボンドF 3kg.15kg缶入り 下地処理剤
ネオ・カラーASI 3kg.15kg缶入り 耐久性上塗り塗料

※サポート部がある場合は保護カバーを設置する
ステンレス板、ステンレスバンド、加硫ゴムシート(BT-82)

一般特性

項目 単位 規格 測定値 試験方法
色相 緑H39-60L 塗料用標準色2015年H版
(日本塗料工業会発行)
密度 Mg/㎥ 1.30±0.1 1.33 JIS K 6268
引張強さ N/㎠ 50以上 110 JIS K 6251
ダンベル3号型
伸び % 300以上 900
引裂強さ N/㎝ 30以上 80 JIS K 6252
切り込みなしアングル
体積固有抵抗 Ω・cm 1012以上 1015 JIS K 6271
耐候性 表面亀裂のないこと なし サンシャインW・O・M
200時間、25倍ルーペ
鋼面接着力 N/㎠ 15以上 18 室温7日後 180°剥離
剥離速度 200mm/min
ポリエチレン面接着力 N/25mm 10以上 13
吸水率 % 0.2以下 0.06 JIS K 6258
室温水4日後・3時間放置後

体積固有抵抗

ハイカバーZは土中、水中のように常時水分のある状況での使用には適しません。
ただし試験的に水中に放置した場合でも高い数値で安定しており、雨水があたる程度の使用環境条件では、まず問題がありません。

経日 体積固有抵抗測定値(Ω・cm)
ブランク   0日 1.8×1015
常温水道水  7日 7.0×1014
常温水道水 14日 5.2×1014
常温水道水 30日 2.4×1014

塩水噴霧試験

[試験片の作成方法]
脱脂-研摩-溶剤洗浄-乾燥処理した冷間圧延鋼板
150 × 150mm にハイカバーZを張り付け、1年間屋外に暴露した後 30cm × 60mm の十字の人工傷をカッターナイフでつけて試験に供します。
[試験条件]
○塩水温度:5±1℃ ○温度:35±2℃
○塩:精製塩 ○試験時間:200 時間
[試験結果]
人工傷部から錆の進行はありません。

施工手順

  1. 1.下地処理

    鋼管表面は十分ケレンを行い、錆、ほこり、水分、油分、突起物などのない均一な面に仕上げます。下地処理材ネオ・ボンドFを塗布します。(標準塗布量 0.30㎏/㎡ ,標準乾燥時間 20分)

  2. 2.シート張付け

    1. ①直管部

      ジョイント部の位置は美感を考慮して決めます。巻きはじめを示す標線を施し、標線に沿ってシートを張り付けていきます。
      張り付けは、空気を内包しないよう、しわのできないよう、また、できるだけシートに伸張をかけないように行います。(離型紙を菅に沿わせながら剥がしていきます。)ジョイント部は水受けにならないようにし、シート端部には必ずネオ・シールを施します。ジョイント幅は50㎜以上とします。

      図1

      図2

    2. ②エルボ部

      図3のような形状にシートを裁断します。張り付けの際、中央部は少し伸張をかけ、端部にたるみのできないように注意します。

      図3

    3. ③サポート部

      加硫ゴムシートBT-82を張り付け、ステンレス板を巻き、ステンレスバンドで締めつけます。ハイカバーZを張り付け、さらにZテープで補強張りをします。

      図4

  3. 3.上塗り塗料の塗布

    毛ばけ、ローラーばけを用いてむらなく塗布する。

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